コラーゲンの使用の歴史
コラーゲンは古代エジプトで、にかわとして使用されていました。 現在でも、にかわは木製の楽器や家具の接着剤として使用されています。
にかわはススと練り合わせることで墨になります。 日本では西暦500年ごろに、墨の材料として使用されていたという記述があります。
コラーゲンはもともと動物の皮から作られていました。 しかし1800年頃に動物の骨からコラーゲンを製造する技術が確立されたことで、各国でコラーゲン製造の工業化が進みました。
1900年ごろになると日本でもコラーゲン製造が工業化されるようになりました。 同じ頃、コラーゲンを使用した写真乳化剤が開発され、フィルムカメラには欠かせないものとなりました。
コラーゲンは中国の古い医学書に生薬として使用されたとの記述が残っていますが、日本で経口摂取が一般的になったのは、1930年頃といわれています。 経口摂取する技術が確立されるようになると安全性の高い保湿成分として医薬品や化粧品に使用されるようになりました。
近年になって、コラーゲンを低分子化する技術が開発されました。 コラーゲンを低分子化したものはコラーゲンペプチドといわれ、細胞の活動を高める効果があることが最近発表されました。
そのことでサプリメントや健康ドリンクなどにもコラーゲンペプチドが多く使用されるようになりました。 しかしコラーゲンの効果はまだ研究段階のものが多いため、現時点では確証までには至っていません。